劇感

2009年10月14日 (水)

愛と惰性と反射の違い

水の戯れ2 岸田國士
WATER33-39と20世紀の戯曲
「驟雨」「隣の花」
10月10日、ATTIC(長栄ビル4F)


案内された会場に口元が緩む。
小さな部屋の半分を舞台に見立て、残り半分に客席を設える。
直ぐ目の前で繰り広げられる会話劇。
題材と相俟って、隣の家庭を覗き見る気分。



昭和初期。
妻が夫に付き従うのは当然。
そんな時代背景を意識しながら観ていると、
「驟雨」の“妹”と「隣の花」の“若妻”の自己主張が面白い。
現代目線では普通に見えてしまうから、余計に。



個人的見解。
隣の花は、隣で咲くからこそ美しく見える。





同日夜、
映画「ディア・ドクター」鑑賞。
今回の劇感文が極端に短いのは此れが原因。
映画の中の色んな台詞や表情が、脳内の色んな記憶を押し退けて大運動会中。
中でも、香川さんと松重さんの遣り取りが印象的。



映画の感想は省略。
喜怒哀楽のどれでも無い“何か”を引き摺り出された様な感覚。
各々の立場や思惑を確認した上で、もう1度観に行きたい。




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2009年8月14日 (金)

武器を取れ、敵を倒せ

下の記事に追加とするか迷ったが、
今回は同行者達への報告が主なので新記事で。

「星の大地に降る涙」の歌の中で、
私が「聞き覚えがある」と悩んでいた曲が漸く判明。

フランス国歌「La Marseillaise」(マルセイユの歌)

一寸検索し、随分と好戦的な国歌だと知る
多少のアレンジは有っただろうが、内容的に納得。

観劇から2週間、
案外本気で悩んでいたので、やっとスッキリ。



……ええと。
「そんな話題すっかり忘れてたわ」ってんなら悪かったです。

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2009年8月 4日 (火)

銀の滴も白い雪も

地球ゴージャスプロデュース公演Vol.10 「星の大地に降る涙」
8月1日昼公演、道新ホール。



相変わらずミュージカルは苦手。
歌、と、其れに対する拍手、で、観劇への集中力が途切れてしまうから。
つまりは自分の観劇能力の問題なのだし、今回も途切れなかった訳では無いけれど。
終演後直ぐに「もう一回観たい」と強く思った。
DVDは出るだろうか。CDでも構わない。
或る場面の或る1曲(と、もう1曲)に、とても惹かれている。




以下、中途半端にネタバレ。
此の先は自己責任。


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2009年6月30日 (火)

青空の下に集う人たち

北九州芸術劇場Produce「江戸の青空 ~Keep On Shackin'~」
6月25日、札幌市教育文化会館大ホール。
教文の大ホールは初めてだが、客席に傾斜が有る小ホールの方が好みと知る。


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2009年6月23日 (火)

何処にだって行けるから、何処にも行かない

劇団イナダ組「プーチンの落日」
6月21日、昼公演。
生活支援型文化施設コンカリーニョ。




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2009年5月25日 (月)

思い込みは驚きの種

ラーメンズ第17回公演「TOWER」
5月23日昼公演、道新ホール。
横浜マリンタワーリニューアルオープンの日。
特に思い入れが有る訳ではありませんが、リニューアルおめでとうございます。



ラーメンズ2年振りの本公演、らしい。
NACSか! というツッコミは心の中で。



以下、簡素な雑感記。
個々のネタに対するネタバレは控え目だが、
未見の人は此の先自己責任。


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2009年5月 8日 (金)

あなたも自分もみんな好き

ニッポン放送開局55周年記念公演「キサラギ」
5月3日、北海道厚生年金会館。
大ヒット映画を舞台用にリメイク。



前日、大泉さんの結婚報告を読んでから、ヘラヘラと笑いが止まらず、
(ご結婚おめでとうございます。今後も全力で応援させていただきます)
観劇中も思い出し笑いで集中出来ないんじゃなかろうか、等と妙な懸念もした。が、
其れは其れ、此れは此れ。
最後迄全く何の問題も無かった自分は、自分が思う以上に単細胞だったらしい。



以下、ネタバレ有り。
映画版含む。


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2009年4月28日 (火)

北の大地に春、帰還

TEAM NACS第13回公演「下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム。」
4月25日、昼公演、道新ホール。

会場で、病気療養中の木村洋二アナウンサーをお見かけする。
観劇出来る程度にお元気そうで本当に何よりです。



6月21日、WOWOWでの放送決定。
毎度の如く、DVD発売予定も有り。

以下、ネタバレ三昧。
読み進むかどうかは自己責任。


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2009年1月31日 (土)

円もぐるぐる、螺旋もぐるぐる

北海道舞台塾「ぐるぐる地獄」
1月29日、下川町公民館。

公民館のロビー脇に喫煙所、反対側に大ホール及び控室。
開場待ちの客がわらわらと屯するロビー。を、
演出家がウロウロ。演出補がウロウロ。
スタッフから役者迄無防備にウロウロ。
……何で観る側が一々緊張せにゃならんのよ、と、自棄気味に自問。



全公演の初日。
最終日は2月28日、大樹公演。

以下、ネタバレだらけ。

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2008年11月19日 (水)

50年後も夢を見よう

TEAM NACS FILM TOUR 2008「N43°」
11月15日、昼公演。
Zepp Sapporoは誰のライブ以来だったろう。



NACSの5人が其々監督した、5本のショートフィルム。
5人5様、どれもが彼等らしい作品で、
笑ったり泣いたり驚いたり喜んだり、頭と心の切替に観る側も大忙し。



以下、各作品についての雑感文。
粗筋は書かないが、ネタバレ配慮もしない。
DVD販売の予定も有り。
此の先、読むも読まないも自己責任。





順番は、上映順。


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2008年10月22日 (水)

全て夢だったことにしよう

WATER33-39「ためいきをつくかいのはなし」
10月18日、生活支援型文化施設コンカリーニョ。
同日に行われた特別公演と本公演、双方鑑賞。

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2008年10月16日 (木)

人生を再採点

「解放されましたー」
「…小松かよ!」「小松っすよ!」
「かんにんな」「何で関西弁?」
「どこまで赤なの」
「だから、オジさんというより、オバさん」
「肉まんか、パンツか」
「めっちゃキレイですねー、星」



劇団ユニットイナダ組DX「キカヌクスリ」
美深町文化会館COM100。
10月10日、ロードツアー千秋楽。
「劇団イナダ組」と「劇団ユニットイナダ組DX」の違いは何だろう。

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2008年10月 8日 (水)

大成功は努力の先に

「あ!墾田永年私財法!」
「動物を従えた少年に退治されたことは?」「鬼じゃないよ!」
「お引き受け願えますか?」「お断りします」「ありがとうございます」
「手でできることは手でやる」「お母さんかよ」
「じょっぴんかられた」
「僕のヒマワリはどれ?」
「お前が魔法使いになーれ」
「座敷童子の」「座敷童子の何ですかーーー!!」



K.K.P.#6「TRIUMPH」
10月4日、かでるホール。
全てがmagicの世界。

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2008年9月 4日 (木)

自由のある部屋

「……アニキ」「お兄様?」「違えよ!」
「ものすごく一人相撲だ。あなた横綱だ」
「フェアじゃない」
「ここにいるよ」
「ここには何もない。とんでもない。あなたがいる」





ff男盛りレコーズ「ワン◇ボックス vol.1」
8月30日、扇谷記念スタジオ(シアターZOO)

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2008年8月15日 (金)

2年後の夏にも、4年後の夏も

「演る方もバカなら観る方もバカ」は名言だと思う。
OFFICE CUEを知らないと楽しめないであろう夏の一大内輪イベント。
CUE DREAM JUM-BOREE 2008
8月9日昼公演、アリーナ後方。
同月10日昼公演、スタンド前方。ロイヤルボックス。
関係者様は何時もこんな観易い席なのだと知り、軽く羨む。

運良く、本当に運良く2公演参加。
初日の話を中心に。
2日目の変更点等は、色を変えて。
主に、9日のみ参加された某様へのレポートとして。




9月21日、スカパー放送予定。
12月24日、DVD発売。
収録カメラは2日目に入っていた模様。
未観の方はネタバレ注意。

其れでも読もうとされる方は、長文覚悟為れたし。
此れでも随分と省いたのだ。

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2008年6月28日 (土)

首括らずに腹括れ

「そのコ、雑種?」
「ジャンプだす」
「食べたことないもの食べたいね」
「クリスマスは七面鳥だ」
「怪しい者じゃないって言ってるでしょお」「……。怪しいよ」
「大丈夫だって。パパにはあたしがついてるから」
「あたしの何が分かるのよ!」「だから分かんないって言ってんじゃん!」
「人生はビスケットの缶なんだって」
「こんな所にいちゃダーメ」



劇団イナダ組「Sui Site~実体のない透明な犬と彼女」
6月21日、昼公演。
生活支援型文化施設コンカリーニョ。



suicide =自殺。
自殺志願者が集まるサイトだから「Sui Site」?

他人の命を軽んじる人間が嫌い。
自殺を「否認」の手段に使う人間が大嫌い。
そんな思考回路を持つ人間の感想、という大前提を此処に明記。


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2008年4月 2日 (水)

滴を集めて

Kentaro Kobayashi Solo Performance Live Potsunen 2008 『Drop』
3月29日、昼公演。
かでる2.7「かでるホール」

最後列端の席でも舞台が見やすいかでるホールに先ず感動。



最後列端席から眺めて、残念に思ってしまった事。
拠無い事情というものが存在する事は承知。
だから、途中退席するな、とは言わない。
ならば、せめて、自席に戻る時は、其のタイミングを計りませんか。
ネタとネタの合間、とか、充分な時間はあった筈。

携帯電話の着メロ音は言語道断。



肝心の舞台の感想。
拍手拍手拍手。
と、何時ぞやの安田さんのコメントを拝借。
其れ以上語る事を躊躇ってしまう。

多く語る事を止め、思い付く儘に箇条書き。
大きなネタバレは無し、大きくないネタバレは有り。
未観の方は此れ以上読み進めない事を強く願う。

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2008年3月26日 (水)

花が咲くように

劇団千年王國「花」
3月22日、昼公演。
生活支援型文化施設コンカリーニョ。
職場旅行を抜け出して、ギリギリ観劇。


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2008年3月 6日 (木)

包み隠さず包むべし

【気炎万丈】(名・形動)
大いに気炎を揚げること。意気盛んなこと。また、そのさま。
観劇後のロビーで即検索。



北海道舞台塾「正しい餃子の作り方」
3月1日、昼公演。
かでる2.7「かでるホール」
北2条西7丁目、碁盤の目の都市ならではの建物名が有難い。

14日~15日、豊浦公演。
22日~23日、砂川公演。
今後この2公演をご覧になる予定の方は、此処でブラウザを閉じる事をお勧め。



客席に、大下さんとオクラホマの河野さんを発見。
ホール内での着帽は、目立つ。

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2008年1月21日 (月)

晴れの日も雨の日も、凍てつく日も

劇団イナダ組プレゼンツ「NO FUN~seven men's battleroyale」
1月19日、昼公演。
生活支援型文化施設コンカリーニョ。

朝の気温-27度。
車のエンジンが掛からなかった時は流石に焦った。


前説は納谷さんと素絵さん。
初めて前説するコンビ、は、話の仕方が御上手で面白かった。
「前説」の役目を果していたかどうかは別にして。
車に鍵を付けっ放しは、私も経験有り。

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2007年12月 8日 (土)

逃げる、闘う、待つ

「遊戯祭07 死ぬ気で遊ぶ中島みゆき論」 
生活支援型文化施設コンカリーニョ & ターミナルプラザことにPATOS
12月1日。

中島みゆきの曲をモチーフに4劇団が上演。
色々有って3劇団を観劇。
丸1日で3劇団。
集中力と記憶力の限界に果てる。
残滓を掻き集めて、簡素な感想。

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2007年10月12日 (金)

挑戦状共丸呑みす

「先生のご随意に」「ご随意に?」
「4ひく3はいくつですか?」
「言語学は災難の源です」
「先生、歯が痛いんです」
「嘘つき!」





WATER33-39国際演劇交流シリーズ「授業」
作/ウジェーヌ・イヨネスコ 翻訳/安堂信也、木村光一
生活支援型文化施設コンカリーニョ。


2つの劇団が、同日に同会場で同じ作品を上演。
折角の機会、同じ席から堂々と観劇。



片や韓国の劇団、片や表現法が曲者な清水演出。
授業の予習と称して、観劇前日に「授業」(が収録された本)を読破。
不条理劇、という言葉の意味を実感。
理解不能。理解は無意味。
無意味なりに、台詞の流れだけを記憶しておく。


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2007年9月25日 (火)

砂漠に雨を降らせるように

「Singles +2」(Mountaineer Chef
今一番大好きなインディーズバンド。
女性ボーカルに無関心な私が珍しく一聴き惚れ。
歌声の格好良さに惚れ惚れする。聴き入ってしまう。
道北の片田舎から、彼等の世界が広がってくれる事を切に願う。
Mountaineer Chef. 登山家で料理人。
「“どうでしょう”かよ!」と思った事は内緒。

「雪月花」(月光グリーン
ジャンボリー、GHOOOOOST!!、日ハム・金村選手登場曲も収録。
御蔭で意識が其方に向かってしまい、未だ単純に音を楽しむに至れず。
音が前作より更に好みということは分かる。
何が変わって好みになったのかが分からない。
音。……各楽器の距離感、か?
ミキサーの違いか?
「神風グリーン」時代の歌が変わっていくのは、寂しく、面白い。

2組のCDを聴き乍、イヤホンの買い替えを決意。
強い音が割れて聞こえてしまうのは、余りにも勿体無い。


DVD「宝塚BOYS
観劇時の記憶を掘り起こし、DVDの良点を再実感。
あの場面で、彼は微笑んでいたのだな、と。
あの場面で、彼は涙を流していたのだな、と。
個人的に、舞台上で涙を流す役者には首を傾げてしまうのだが、
(泣く演技が出来無いから、実際に泣くしか無いのか? と穿ってしまう)
映像化される事を意識するなら、泣くのも有りか、と、素人が偉そうに。

閑話。
須賀さんの決めポーズは、龍騎“っぽい”としか確認できませんでした<某Hさま宛私信
てことで、DVDは何時でも貸せる。何時でも取りに来るが宣<某地元の友人S宛私信



今月入手したCD及びDVDの話。
直に「水曜どうでしょう」「HONOR」のDVDも入手予定。
気分転換。心機一転。
暫くは精神回復手段に困らない。

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2007年9月18日 (火)

食卓を囲んで

「マドロス、さん」
「何?」「スピッツ」「……ギャグ?」
「何でこっちにかけてくるかな。あっちだろ、かけるならさあ!」
「暗転でしょ、作家のセンセ」
「燃えカスだろ」「ああ」「まだ熱い。俺にはね」
「ざまあみろだ」
「あんた、アレ直すんでしょ?」「あ?俺が?」「だから、あんたはあっち」「……俺が!?」
「人にもあるのかな、ヒトのヒト」「……、人々」「なんか、たくましいね」





平成19年度札幌芸術劇場「カノン、カノン
9月15日、昼公演。
札幌市教育文化会館小ホール。
淡々と、坦々と。時々、号音。




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2007年9月 7日 (金)

個人的情報公開

観劇雑感文(略して「劇感」)公開迄の流れ。
秋扇の場合。


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2007年8月29日 (水)

生まれ変わってもあなたの傍に

TEAM NACS SOLOPROJECT「GHOOOOOST!!」
8月25日、昼公演。
道新ホール。

大河内さんのブログで、DVD販売予定が有る事を知る。
正式発表をじっと待つ。
……お待ちしておりますが、早めにお願い致します。

千秋楽は30日。
楽観劇者及びDVD待ちの方々は、此の先ネタバレ注意。

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2007年7月15日 (日)

人生は一本道じゃない

「宝塚BOYS」
7月12日、19時開演。
北海道厚生年金会館。
演劇にはやや不向きな会場。

『拍手!拍手!拍手!手痛。』
6月、ゲネプロをご覧になった当時の安田さんコメント。
観終えた直後、なんて端的で適切な表現だったろう、と内心拍手。
端的に済ませられない自分は、此処に長文を埋めていく。

現時点で、残すは広島と福岡の2公演。
そんな訳で先ずは、これから観る方へのネタバレ警報。
主に、検索で辿り着いてしまった方の為に。

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2007年6月27日 (水)

夢と希望の男生ちゃん

数年前、「男たちの宝塚」という本を読んだ。
読み始めた理由は、著者の取材方法への好奇心だったのだが、
(『有』と『新三』のネタ作り、とも言う<極々一部向け説明)
読み終えた後は、宝塚男子部にがっつりと肩入れしていた。
彼等を受け入れなかった宝塚や宝塚ファンに本気で腹を立てたり、
(彼女達に罪は無いし、皆が皆そうではない事も知っている)
テレビで由美かおるさん等が「西野流呼吸法」の話をする度ニヤついたり。
(西野バレエ団創始者で「西野流~」考案者の西野皓三さんは、男子部第2期生)

だから、其の本が原案の舞台の話を知った時は、驚いたし嬉しかった。
況してや、其の舞台にしげさんが出るとなればもう絶対観る! と。
公演日が平日と聞けば、年に一度の貴重な休暇を其処に充て、
(結果、後日知った顕さんの舞台は泣く泣く断念。シラノも好きだった……)
チケットが取れた時は、思わずガッツポーズ。

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2007年5月13日 (日)

蒼古の巨木、極光照らす故郷

「大蛇に飲み込まれていく俺!」
「弧を描くように振り上げて、真っ直ぐ下ろす」
「言っちゃえよ五作!」
「だけど、ダバオ、ダメね。……pureじゃない」
「“防風林としても利用されます”!? 防風林いらねーよ!」
「将来って残酷だね」
「……お前が思ってる以上に、近いところまできてる」
「門田家は代々、村の盛り上げ役だ」
「ごめんなさい、ごめんなさい、師匠」
「たーまやーーー!!」



TEAM NACSふるさと公演「HONOR~守り続けた痛みとともに」
5月12日、夜公演。
札幌道新ホール。
改めて、舞台は役者だけでは成り立たない、という事を実感した時。



7月20日、WOWOW放送予定。
祈、DVD発売早期決定。


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2007年4月30日 (月)

働けど働けど

「あずまです。ひがしと書いてあずま」
「ここ狭いし、痛いし、誰か口臭いし。上るか下りるかどっちかにしません?」
「赤ちゃん、泣くの仕事ですから」「そんな仕事いらない1銭にもならない」
「お前が分かってくれるんやったら、お父ちゃんは病気を受け入れたいって思う」
「ノリちゃん、おっちゃんには見えてはいけないもんが見えてきた」
「俺、野球も好きだけど女子も好きだ!」
「ギリッギリ、アウトだな」「うん。ギリギリ、セーフや」
「好きでもねぇのに好きとか言うな!」
「第2柿沼特攻隊、準備はええかー!」



劇団イナダ組「第2柿沼特攻隊」
4月28日、昼公演。
生活支援型文化施設 コンカリーニョ。

純粋に芝居を楽しむコツは、
観劇前に一旦全てを忘れてしまう事。
自分の立場や状況も、全て。

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2007年4月11日 (水)

逆夢予言

私の特技。
「絶対に正夢を見ない」
100%と言い切れる程、それはもう完璧に。


今朝は「GHOOOOOST!!」チケット2次先行予約の電話をかける夢を見た。
起きた瞬間、1次先行でのチケット入手を確信。
本日は1次抽選結果発表日。

珍しく余裕の心で結果確認。
「お席が確保できています」
のアナウンスに、「でしょ?」とにんまり。



観る為、楽しむ為のチケット攻防戦。
席位置は二の次。
後は、どう休みを確保するか。


仕事で泣く泣く観劇を諦める夢、どうにかして見れないものか。

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2007年3月12日 (月)

さくらがさいた

「不思議の国の大人のアリス」
3月10日、昼公演。
札幌市生涯学習センター「ちえりあ」
日帰り強行、一片の悔い無し。



深川公演観劇予定の方は、此先ネタバレ注意。

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2007年1月29日 (月)

五角形の軌跡

予告通り。

TEAM NACS TEN
1月28日、昼公演。
様々な幸運が重なって、奇跡的参加。
削り切れずに、超長文。


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2007年1月21日 (日)

ほつねんと、まるくなる

小林賢太郎ひとりコントライブ「Potsunen」「○-maru-」DVD観賞。
ネタバレ無しの雑感短文。

コント、と侮る勿れ。
映像、パントマイム、衣装、手品、
ケースの写真まで、全てが演出の一端。
(写真、公演時はフライヤーに使用されていた記憶が有る)

練り込まれた作品達は、まるでパズル。
にやり、くすくす、ほお、と続き、
思わず声を上げてしまうラスト。

まるで小説の行間を読む様な、其の間合はとても好み。
……だけど、とも思う。
僅かな物足りなさも感じている。
腹八分目の満足感。


言葉の魔術師、小林賢太郎。
彼の脳を開いて見たい衝動に駆られる。
尊敬する人、又1人。

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2006年12月17日 (日)

生きることは迷惑ですか

「大熊と小熊」
「人様に迷惑はかけるな」
「ツバメさん、可哀相だね」
「母さん、僕だよ」
「アヒルさん」
「私、あなたを忘れません」
「お母さんには、ずっと、ずっと、長生きしてもらいたいです」



リーディングドラマ第二章「Memory ~はがされた時間~」
12月16日、昼公演。
生活支援型文化施設 コンカリーニョ。
淡々と読み進められる物語に、観客も想像力をフル活用。

12月30日深夜1時15分、HTBにて放送予定。


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2006年11月 5日 (日)

欲望の行方

札幌観劇雑記。
芝居2本、長文。

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2006年10月 2日 (月)

日暮れ迄の愛

「今日は何色? 煙は」
「一つ、この身は全て桜に捧げるものとする」
「時計がね、止まってるんだよ。どうしたらいいだろうか」
「だって防護服着てない」
「名前つけちゃうとね、もう、これはね」
「人気の、黒だよ」
「たこ焼きには、生きる術の全てがあります」



ff男盛りレコーズ第一回公演「マカレモノ」
9月30日、昼公演。
生活支援型文化施設 コンカリーニョ。
辿り着くまで迷い捲る。




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2006年9月26日 (火)

自己採点52点

劇団イナダ組ロードツアー「キククスリ」
9月24日、美深町文化会館COM100。
広くて仕切りの無い駐車場は、其の駐車の場所に迷う。

美深町はロードツアー初日。
最終日は10月9日、滝川市。
という事で、
今後観劇予定の方は、此の先ネタバレ注意。

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2006年8月21日 (月)

困った時は卵に牛乳

LAWSON presents CUE DREAM JAM-BOREE 2006「再会」
2006年8月19日、夜公演。
ノリはライブ。
内容はお芝居メイン。
何とも形容し難い不思議なイベント。
観終えて、真っ先に口から出た言葉は「ずるい」
二言目は「悔しい」
それはもう、拳を地面に思い切り叩きつけたい勢いで。

ちなみに、
この場合の「ずるい」「悔しい」は、
私にとって最上級の褒め言葉。

現在、ローソン店頭LoppiにてDVD絶賛予約受付中。
ドラバラ「山田家の人々」が好きな方には、特にお薦め。


そして、ここから先はネタバレの嵐。
尚且つ、可也の長文注意。


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2006年7月15日 (土)

説明不足の名探偵

小林賢太郎プロデュース公演第4作目「LENS」DVD。
語りたい事は沢山有るが、語れない自分がもどかしい。
其れでも、未観の方へのネタバレだけはどうしても避けたい。
久しぶりに、是非観てほしい! と、薦めたくなった作品。


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2006年7月 6日 (木)

生きて行く、綺麗に

「クリーンは濁ってもグリーンになるんだぞ」
「坂本さーん」「はい」
「池!」「はい!」「洗剤!」「はい!!」
「おんしも今夜は海援隊ぜよ」
「坂本さんは理想論ばかりで何一つ現実味が無い。地に足が着いていない。浮いてるんですよ」
「立場立場立場立場立場立場立場立場だ立場って!! お前の立場は、人の命より重いか!!」
「のび太くん、どこでもドアはないんだ」
「人を愛するのに理由はいらないけど、別れるには理由がないと別れられないもんなんだ」
「粗大ごみとして、処分して」
「できることなら」「できることなら?」「綺麗にいきたかった」
「行っか」


OOPARTS最終公演「RYOMA~蒼き妄想の果て」
運と縁と恩に恵まれ、念願の舞台映像観賞。
感謝。


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2006年6月 6日 (火)

こーふの心、のーふの知恵

「どうしようかな。……お嫁さんになっちゃおうかな」
「これが、さんぼの陰謀だ」
「僕? ちびくろさんぼだよ」
「弟を募集してるって聞いたんですけど」
「お兄ちゃんだよ」
「今、緑の傘を持って、一本の木の前、独りで、立っている」



6月3日、先週の土曜日。
gah+極+WATER満天飯店+その他フリー役者陣による演劇「ちびくろさんぼ」観劇。


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2006年3月29日 (水)

花海棠の女達

向田邦子原作「びっくり箱-姉妹編-」
3月25日、札幌公演の観劇雑記をこれから書こうとしている。
今まで同様、ネタバレに配慮する気は全く無い。
が、この舞台は札幌を皮切りに、6都道府県8会場を回る。
最終公演日は4月23日。約1ヶ月先。
ということで、久しぶりのネタバレ警報。



観劇前にうっかり此処に辿り着いてしまった方は、
即座にブラウザを閉じることを推奨いたします。



親心的心配をお持ちの「子残念ちゃん」様。
彼は大丈夫! とだけ、此処で申し述べさせて頂きます。

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2006年2月27日 (月)

一後一笑

「が、ん、ば、ろ、う、と、お、も、い、ま、す、ま、る」
「おじさん来たよー」
「人間はね、忘れるんだよ。自分を守るために」
「今日はごめんなちい。また来週もきてくだちい。……“さ”が逆だ」
「ぎゅっと目を閉じる」
「痛くない痛くない。これ、夢だから」
「見えないよ! 聞こえないよ! 痛いよ!!」
「小学校低学年の時、僕も初恋でした」



2月25日、劇団SKグループ第20回公演「再演A。キミのなかのボクのこと」観劇。
北海道の劇団を、道民が、東京で初観する不思議。

帰りの飛行機の時間と若干の体調の不安から、最後部出口付近の席を希望する。
快く対応してくださったスタッフさんに感謝。
実際、舞台終了後の歌までが限界だった。
アフタートークは欠席。

もしかしたら、アフタートークで明らかになった話も在るかもしれない。
独りだったので、いつもなら同行者と話すことで整理できた部分も無い。
此処に書く劇感文は、本当に私の中だけの解釈。


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2006年1月31日 (火)

「暗黙の了解」は本当に了解されているのか

「お金は置いとくだけじゃ」「増えませんから」
「“きっちゃてん”よ! デスコにデーブイデーにデンコードーよ!」「いや、デンコードーは合ってるよ」
「でも血サラサラになるんだって」
「おかしいかおかしくないか、決めるのは私だから」「騙されてるんだよ!?」
「良かった何ともなくて」「何ともなくないよ。ぱっくり割れちゃったよ。痛えの痛くねえのって」
「私は、乃崎さん信じてるから」
「何で俺の事信用するの! 何で俺の事構うの!」
「今のままで良いの。たまに誰かが……。……ほら」





劇団イナダ組第32回公演「乃崎さんのついた嘘」
今回も、親子の話。
今回は、親側の話。
相変わらず、しっかり惹き付けてくれるイナダ組。
笑って、泣いて、笑って、ドキドキして、泣いて、安堵して。
この心地よい疲労感は、けして児童会館の小さな座席のせいでは無い。



飯野さん演じる乃崎さんは、やる気漲るセールスマン。
職場は、詐欺紛いの証券会社。
老人宅に上がり込み、親身なフリで客の心に入り込み、次々と契約を結んでいく。
彼の転機は浅沼家。
子供達の実情を見、シズ江の寂しさに触れ、同情し、迷う。
同情心と良心から引き起こした事件と会社への強制捜査に、逃げ場を失い蹲る。
彼を変えたのはシズ江からの“信頼”。
だけど、その“信頼”は彼自身が築いたもの。
そこからの彼の変化が素晴らしかった。格好良かった。
飯野さんは、こういう役が本当に似合う。

客演の黒田さんの、予想以上の胡散臭さっぷりに喝采。
怪しさ大爆発のセールストークに感動。
個人的には、ユースケさんの物真似がお気に入り。



茂の武勇伝。
隣の学校の番長をトラックの前に突き飛ばしたとか、
友人の家全焼させたとか、
川だか沼だかに突き落としたとか、
3階の窓から友人突き落としたとか、
……わ、笑えない笑えない。

追加武勇伝。
金鎚で殴られても死なない。



末っ子らしく、あっけらかんと我が儘を発揮するさつき。
彼女が彼と企んでいたのは、母親の保険金殺人。
…と書くと、かなり物騒な話だが。
「鷄(とり)とかぶ」では、誰も死なない。
「タリウム」と「タウリン」。
「砒素」と「紫蘇」。
…お馬鹿な娘で良かった、と言うべきか。



倒れたシズ江が見た夢は、真夏の風景。
茂がいて、希代子夫婦がいて、さつきと彰の間に子供が産まれていて。
皆、楽しそうで。
一人暮しのシズ江の、言えなくなってしまった思い。
彼女の小さな背中に、胸が痛む。


…彰が「家族」だったのに、奈美が「他人」だったのは何故?


家族、と、他人。
家族のようで他人な義妹。
部外者の立場から感じたことを、関係者達に投げかける奈美。
時に感情的になりやすい登場人物達を諌め、時にシズ江の代弁者も果す冨美子。
冷静な彼女達に、観客側も救われる。
 
ラストを振り返って。
「私でいいんですか?」という奈美の台詞から、
あの家に住んでいるのは、シズ江と奈美の2人、と予想。
乃崎は、客。
寛いでいたけれど、客。



奈美の謎。
すき焼きとの激闘。
…な、何があった?



小ネタチェック。
乃崎=スーパーマリオブラザーズ
彰=長州力のテーマ
茂=キル・ビル
着メロ音、決めたのは誰だ。



浅沼家の電話には、電話線が無い。
折角のリアルセットだっただけに、それだけが残念。



前説で覚えそこなった新人さんの名前を、パンフで確認。
桂巨人さん。
かつら……なおと、さん、だろうか?
彼の、明るくハキハキとした声を好ましく思う。
スーツ姿も初々しく、とちる姿も微笑ましい。
……但し。
「微笑ましい」のは新人の内だけ。
早く安心して観ていられる役者になって下さい。
先輩に芽を摘まれる前に。

芽を摘もうとする先輩と、落胆する後輩の場面は、密かにお気に入り。



「乃崎さんのついた嘘」「タンバリンマン」、遡って「サンチョパンサのバカ」
題名に名前が入った場合、その人物は主役では無い。
脚本家の捻りと苦労が垣間見えて、ちょっと面白い。



次のイナダ組公演は6月
…は、えんかん会員限定。
非会員が次に観劇できるのは、8月のロードツアーか11月の本公演。
……どうにか、どうにかしたい。





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2006年1月22日 (日)

食べてみる?

「でも廃棄物かハートウォーミングじゃなきゃ嫌です」
「子供が出来るということは、君が君の自由を捨てるということだぞ」
「おなか痛いって言ってる人のおなか殴っちゃいけないんですよ?」「いや、テレビとかだって映り悪いとバンってやるでしょ?」
「渡しても刺さないでしょ普通!」「渡されたら刺すよ! 俺は刺す!」「…ええーっ!?」
「んもお、何でマヨネーズかけられてんのよあたしぃ!」
「じゃあお前知ってんのかよ! あぁ!? 俺とお袋のこと知ってんのかよ!?」
「いや、誰とかまだない状態で潜伏してたんですけど、なんかちょっと、状況が明らかにおかしいなまずいなあと思って、すっごい心配だったんで、大きくなりたいなあと思ったら大きくなりすぎちゃって」
「そんなの駄目! あなたじゃなきゃ! あなたがいいの!」



長塚圭史作・演出 『LAST SHOW』DVD鑑賞。
大雑把な粗筋と配役、幾つかの台詞、何枚かの舞台写真。
演劇雑誌で得た此れらの情報だけで、かなり好み、と判断し、
映像化を心待ちにしていた舞台作品。

好み、と思った最大の理由。
大好きな映画『river』に似た匂いを感じたのだ。

鑑賞感想。
理不尽。
ナンセンス。
非現実的。
見る人を選ぶ作品。
『river』とは別系統。
……で、
面白かった。愉しかった。
やはり好みだった。



普通。常識。道徳。アイデンティティ。
優しくて正義感が強い主人公の、そんな価値観を揺るがせる動物愛護家。
仕事にポリシーを持ち、その為なら強引さも気にしない、不死身な同僚。
息子を憎悪し、息子を苦しめる為に謀を巡らす父。

1番常識的だと思われる、存在が非常識な“ワタシ”
“ワタシ”を認め、受け入れ、母となった妻。
その場に居る者全ての未来を鎖した高速増殖炉。
ラストの後、主人公はどうするのか。
その後を想像できる余地が愉しく、嬉しい。

但し、
劇場で、生で観てもそう感じられたか自信はない。
愛犬家には、見るのも惨い場面有り。
その前の凌辱シーンは気にならなかったが、さすがにあれは息を呑んだ。
先に、生きている犬を見たから尚更。

風間さん、古田さん、永作さん。
テレビでも良く見る彼らの存在感は流石。
気になった役者、中山祐一朗さん。
違う役、違う演技の彼に興味が湧く。



一つの作品を、前編・後編に分けてしまったDVD編集に不満。
集中を強引に途切れさせられ、その中途半端さが気持ち悪い。
2時間強、1枚に納めることは可能の筈。





ここからは妄想与太話。
もしもこれがNACS舞台だったら、誰にどの役を演じてほしいか。
失礼なのは、重々承知。


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2005年12月26日 (月)

平凡な異常

2週連続大雪襲来。
午前中のバスは運休、ゴミ処理場も火葬場も休場。
至極当然、道路が無い。

子供達を見かけなかったのは、臨時休校ではなく、冬休み。

ふと、前にもこれくらい降ったような、と、思い出す。
日記の便利さを感じるのはこんな時。
2004年2月23日

その時より今日の方がマシのような気がするのは、慣れか、事実か。

天気予報では、この雪は今夜中降り続けるそうだ。
量の差異はあれ、明日も降ると思われる。
明後日はノルディックスキー大会。
さて、選手達は無事到着できるのだろうか。



そんな大雪とは無関係に、頭の中で「歓喜の歌」が流れ続けた1日。
原因はもちろん昨日の自分。
ずっと見続けたDVDと、就寝時に聴き続けたサントラCD。
つくづく、影響を受け易い奴だ、と思う。

DVD版COMPOSER。
芝居はもちろん、特典にも副音声にも満足している。
が、いくつかの編集に若干の不満。
あの場面は、彼と彼等の両方必要。
あの場面に、彼のアップは不要。
「編集に携わる人になりたい」と、夢を見るのはこんな時。





《覚書》

「シラー作、頌歌『歓喜に寄す』を終末合唱にした、大管弦楽、四声の独唱、四声の合唱のために作曲され、プロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム三世陛下に最も深甚な畏敬をもって、ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンによって奉呈された交響曲、作品125」

通称「第九」の正式名称。

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2005年12月 5日 (月)

記憶に留めよ

「いーち、にーい、さーん、よーん……」
「尼寺へ行け」
「お嬢さん、お膝に乗ってもいいですか」「いけません!」「乗っけるっていっても頭ですよ?」
「無いものを作り出すのが狂気です」
「私の気持ちも分かってくれるな」「腹の底まで、全て分かります」
「これは誰の墓だ」「あたしのさ」
「どんなに舞台で演じていても、水は天井から地面に落ちてくる」
「後は、沈黙」



清水企画第17回公演「ハムレット」
原作:W.シェイクスピア
脚本・演出:清水友陽
12月4日午後5時開演。
千秋楽、解散公演。

一見、有名な物語を捻ることなく素直に表現。
観劇後、一晩黙想して気付いた味。
帰宅後、原作を読み返して気付いた味。
噛み締めて気付く、清水企画風味。

例えば。
ハムレット中、たぶん一番有名な台詞。
「To be,or not to be, that is the question.」
原作ではハムレットの台詞。
芝居ではオフィーリアの台詞。
違和感は何も感じなかった。どころか、
彼女が言うことが正解だとさえ思えた。

例えば。
人生を芝居に例えるハムレット。の、芝居を観る不思議な感覚。
「俺にはあの太陽が、人間を照らす照明機材に見える」と見上げた先にあるのは照明。
舞台上のハムレットと同調感覚。

例えば。
狂気を演じるハムレットが笑う。
「父さんが死んでまだ2時間も経っちゃいない」
…事実。2時間経っていない。



天井から滴る水、水音から静かに芝居が始まり、心は舞台上に飲み込まれる。
…かと思いきや、墓掘りが口ずさむ「昭和ブルース」に思わず反応。
中盤でオフィーリアが歌う「愛して愛して愛しちゃったのよ」につい動揺。
歌詞ははまっているし、舞台演出以外の意図はないのだろうが、
まさか、客層の年齢判断されてる? …と、一瞬邪念。

主役の飯野さん、最初はハムレットとしてはやや弱い、と思っていた。
怒り・怒鳴り声に、切迫感・圧迫感を感じられなかった。
狂気を演じている間も、微妙に思っていた。の、だが、
オフィーリアの墓の場面から一転、吹っ切った凄味が見えた気がした。
ノルウェー国王の甥と出会い、復讐の覚悟を決めてから、とも解釈できる。
偶然か、気のせいか、演技力か、演出力か。



以下、纏まらない覚書。

・赤坂さんの存在感は、得な外見から…だけじゃなかった。
 大きな動きと微かな震え、一番「清水企画らしい役者」なのかも。
・岩尾さんは、お調子者の父と凛々しい兄の二役。
 父を小人物とすればするほど、兄の精悍さが際立っていく。
・福村さんの手の使い方、身体の見せ方、隅々までの美に魅せられる。
 ダンサーとしての彼女に興味が湧く。
・最終幕、岩田さんに思わず注目。
 あの抱え方、手帳を見つけるまでのあの手の動きは、要らぬ妄想を起こさせる。
 同時に、「岩田さんのハムレットが見たい」とも思った。
・肖像画を鏡に。塗りたくる泥。黒服と黒子。黒の国から白の国へ。



清水企画と古典は相性が良い、と、思っていたし、今でもそう思う。
但し、だけど、その反面、
全く原作を知らないまま観てしまうと、細やかな意図は伝わらない。
同行者Sは、たぶんそう。
知らないSが悪いのか、伝えない舞台が悪いのか。

但し、だけど、そんな事を言いつつも、
言葉を掛け合い、繰り返し、反して最低限の表現を好む、
そんな、文学的な雰囲気の清水企画が大好きで、
その脚本家兼演出家の清水さんを崇拝してしまうのは、
自分の中に「言葉」に対する拘りがあるからではないか、と最近思う。



「記憶に留めよ」
…ハムレットを? その復讐劇を? 
それとも、コンカリーニョと清水企画を?

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2005年9月 7日 (水)

歓喜再来

「俺も愛してるー!」
「書きたい主題さえも見つけられん音楽家など、奴が認める筈がない」
「なぁ、わかるだろう? わかるだろう!? ルイ!!」
「先生、行司お願いします」「えっ? いやしかしこれは回想シーンだ」「この際構わない!」
「やだなぁ、ベートーヴェン……先生」
「やまとだましいぃぃぃーーー!!」
「みんなびっくりしてた」「当たり前ですっ!」「私だってびっくりした! どっこいどっこいだ」
「胸を張れ諸君! これだ、これこそが歓喜だ!!」
「シューベルトは独り言が多かった」「ちょっと」「かっこ、泣き」「泣いてませんっ」



9月2日、COMPOSER凱旋公演千秋楽。
もし、ここを読む誰かがいるならば「またか」と呆れられそうだが、
呆れついでに諦めてほしい。

4月29日、札幌初演時の感動は忘れていない。
凄かった。圧巻だった。
観劇2度目の今回は、もっとちゃんと冷静に観よう、と思っていた。
…冷静に考えるならば。
初日で圧倒された人間が、更に改良された楽日を冷静に観られるはずがないのだ。

より艶かしく、より蠱惑的なモーツァルトにドキドキした。
より嫉妬深く、より狂気的なフランツにゾクゾクした。
だけど。
より温かく、より深い慈愛を見せるサリエリにグッときてしまったのは、森崎さん好きだから。
……ではない、と、思いたい。
薄暗い舞台の隅でルイ父子を見守るその表情に、胸に刻むその拳に、心が惹きつけられる。

上記3人に比べ、ルイとカールの人格設定は変わっていないように見えた。
設定は変わらぬまま、その感情表現がより激しく、より弱々しく、より逞しく。
ルイを拒絶するカールの叫び声。カールを繋ぎ止めようとするルイの哀願の声。
母を見上げるカールの期待と不安の入り混じった瞳。絶望に打ちひしがれるルイの立ち姿。
全てを諦めてしまったカールの微笑。初めて客に礼儀を尽くすルイの背中。
胸を張って堂々とトランペットを吹くカール、穏やかな笑顔でタクトを振るルイ。
カーテンコールを残念に思ってしまうほど、彼らに魅せられた。
「COMPOSER」は、彼ら父子のための物語だ。



初日と比較して、素人目にも上手くなった、と特に感じた2点。
安田さんのリボン捌きと、シゲさんの指揮。
特にシゲさんの…フランツの「アヴェ・マリア」が柔らかくなっていた。
シゲさんの動きはいつも特徴的で、それはそれで目を奪われてしまうのだが、
あの、綺麗な手の優しい動きに、母への想いを視覚的にも見せられたような気がした。
…泣きそうになった。
さすが61公演、と偉そうに思う。



序盤の「悲愴」が普通にBGMになってしまっていたのはちょっと残念。
だが、それで芝居のテンポが良くなっていたのだから、これで良かったのだろう、とぼんやり思う。



カーテンコール。
舞台上にいるのは「偉大なる音楽家達」ではなく「演劇ユニットTEAM-NACS」
芝居の余韻を一瞬で吹っ飛ばされてしまった自分のファン根性が情けない。
……情けない、が、それでも。
リーダーの「ただいま」の一声が何よりも嬉しかったのもファンだからこそ。
よぉし! 任せとけ大泉洋!!
こっちはシーモンキーを一生育て続ける覚悟があるぞ!

……ていうか、なんでシーモンキーなんだよ大泉洋。
リーダーも「リーダーでした」じゃなくて、ちゃんと名乗ろうよ……

……まあ、面白かったからいいや。 ←ファン根性の弊害と思われ。

                                                                    

6日、帰宅日。
「壁の穴」のパスタは美味だった、と覚書。

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2005年8月28日 (日)

神童と呼ばれた娘

「胸もふくらむのよ」「それは大丈夫。君にそっくりだ」
「ありがとうパパ!」「パパ!?」
「…どちらかが死なない限り」
「誤解するなモーツァルト! 俺にそんな趣味は無い」
「また明日、遊ぼうね」



8月27日、音楽座ミュージカルの「21C:マドモアゼルモーツァルト」観劇。
生ミュージカルは苦手、ということを初自覚。

歌に聞き惚れているうちに、ストーリーが進んでしまう。
台詞をも朗々と歌いあげられ、大事な台詞を聞き流してしまう。
1曲終えるごとの拍手で、芝居への集中力が途切れてしまう。
ビデオなら巻き戻して見返せるが、生舞台でそれは不可能。
…全ては、不慣れが問題か。


そういう問題は問題として、やはり面白かった。凄かった。
サリエリ役の広田さん目当てで観劇し、シカネーダーにやられて帰る。
というか、あのシカネーダーの演出は、それまでの世界をぶち壊す程に格好良い。
狡い、とさえ思う。

演出に花を添える、舞台上の設備……というかなんというか。
四分の一球形の無機質な舞台装置が、軽やかに移動し場面転換を図る。
華やかに、陰惨に、荘厳に。

予想外なところで魅力的だった2人の女性。
歌姫カテリーナとウェーバー母さん。
魅惑的なカテリーナの一番の魅せ場は「確信」
パワフルなお母ちゃんのパワフルっぷりはやはり「結婚狂想曲」
あの場面のあの歌・あの声を、もう一度聴きたい。



広田サリエリは、森崎サリエリよりもすんなり胸に入ってきた。
それは、外見がどうの、演技がどうのという問題ではなく
単純に、自分の中のサリエリ像が、広田サリエリに近いのだ。
“神童”モーツァルトを意識せずにはいられない、複雑で単純なサリエリ。
お蔭で、森崎サリエリに会える凱旋公演が、尚更楽しみで待ち遠しい。

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2005年8月15日 (月)

歓喜に浸る

「COMPOSER~響き続ける旋律の調べ オリジナルサウンドトラック」
要はお芝居のサントラCD。
本日入手。
早速浸る。
浸る。
浸る。


……聴く度、涙ぐむのはいい加減止めろ。



その場面の台詞付解説が尚好し。
その場面の舞台写真が更に好し。
改めて、細やかな衣装に感嘆し、
銀縁眼鏡のしげさんを麗しいと思う。

…写真集、出るだろうか…?


最後の曲、タイトルだけで吹き出してしまった。
『もじゃもじゃ』って………いや、まあ、確かにその通りなのですが。
聴いた感想……が、がんばれリーダー!!



『歓喜の歌』は、やはり森崎さんの意訳だった模様。
神は、星の上にいらっしゃる…。

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2005年6月26日 (日)

歓喜の悲鳴

TEAM-NACS凱旋公演
COMPOSER~響き続ける旋律の調べ
本日は、その先行予約当落発表日。

結果。
千秋楽、当選。
座席、2列目ど真ん中。



……。
…だ、大丈夫か自分。








《覚書》

史実・モーツァルトと『フランツ』

●フランツ・ホーフメーデル
・ウィーン最高裁判所書記官
・モーツァルト毒殺説内犯人候補の1人
・妻マグダレーナがモーツァルトと不倫をしていたことを恨んでいた…というのがその理由
・マグダレーナはモーツァルトの弟子だった。モーツァルト死亡時、妊娠5ヶ月だった
・モーツァルトの死を知ったホーフデーメルは、マグダレーナの身体を剃刀で切り裂き、最後に自分の咽喉を切り裂いた(マグダレーナは生存、ホーフデーメルは死亡)

●フランツ・クサーヴァ・ジュスマイアー
・モーツァルトの弟子
・モーツァルトの死後、「レクイエム」を補筆完成
・コンスタンツェの療養中、身の回りの世話をしていた
・コンスタンツェの浮気相手…という噂
・モーツァルトの4男の父親ではないか…という噂
・モーツァルト毒殺説内共犯者候補(主犯はコンスタンツェ)
・モーツァルトの死後は、サリエリに師事
・ウィーン宮廷劇場ドイツ語オペラの楽長に就任

●フランツ・フォン・ヴァルゼック
・伯爵
・アマチュア音楽家
・モーツァルトにレクイエムの作曲を依頼した
・完成したレクイエムを自分の曲として発表しようとした

●フランツ・クサーヴァ・モーツァルト
・モーツァルトの4男。生月が合わない為、ジュスマイアーの子とも噂される
・サリエリに師事
・後にヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト2世と称し、音楽家として活躍



ルイと『カール』の関係は、偶然の楽しさを感じるが、
モーツァルトと『フランツ』の関係は、愉しい、と思う。
上記の話とCOMPOSERが混ざり、色々な妄想ネタが増幅。
例えば、
何故モーツァルトは、ルイを絶望に導くための対象にシューベルトを選んだのか。
何故モーツァルトは、シューベルトを名前で呼ばないのか。
彼が『フランツ』だったから…という理由の裏側をさらに妄想すると、どこまでも愉しい。



ちなみに。
シューベルトに限らず、モーツァルトは誰の名前も呼ばないのだが。
『フランツ』と、名前を一度も呼んでいないわけではないのだが。
それはあえて無視の方向で。



ちなみに、その2。
モーツァルトに関わる『フランツ』は、彼等以外にも沢山いる。
サリエリの生徒にも複数いる。
よく在る……よく在りすぎる名前だ、ということも、とりあえず無視。
必要な情報だけを取捨選択すれば良し。

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2005年5月21日 (土)

打たれたっていいんだ、負けたっていいんだ

5月14日、劇団イナダ組第30回公演「タンバリンマン」
ようやく感想を書く時間が出来た。
一週間経ってしまったが、手書きの備忘メモで記憶復興作業も完了。
……たぶん。



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2005年5月 3日 (火)

歓喜に寄す

TEAM-NACS全国公演 COMPOSER~響き続ける旋律の調べ
これから、その観劇感想を書こうとしている。
「全国公演」と銘打たれている通り、この公演は全国を回る。
札幌から福岡まで計11会場。



万が一、観劇前にうっかりここに到達してしまった方は
即座にブラウザを閉じることを推奨いたします。




来訪者のいないこの場では、ネタバレ警報など杞憂だと思いつつ。







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2005年3月20日 (日)

隣の王様

「耳でも鼻でも穴は汚いんです」「汚いかな、穴は」「だって、すぐ詰まるでしょ、穴は」
「猫は良くて山羊は駄目かな」「だって、重くて大変でした片付けるの」
「1回触ったら、1回触るからね。…さっき1回触ったから。ホテルキャッスルの決まり」
「でもお前はこの部屋には居なかった!」



3月19日、清水企画第16回公演「隣りの王様」
ストーリーは謎だらけ。
終わったのかまだ続くのかも判別できないラスト。
ぽかーんとした客席が妙に笑えた。
きっかけ拍手は……あれは…清水さん、だよね?

生清水さん、今回は入場時から退場時まで思う存分見れまくり。
見れまくり、なのに、チラ見が限界。
恥ずかしいのだ、本当に。
そんな清水さんの前で、階段を踏み外す。
前回、「青空」の時もそうだ。
……うぅわぁぁぁー……。

会場で見かけた有名人。
オクラホマの河野さん、「WAR」でその弟役だった長谷さん、CUE新人の村山さん。
他、名前は知らないが見覚えある役者さん(?)もちらほら。
彼らなら、この難解な芝居が理解できるのだろうか。

難解、というか、理解できない存在がいっぱいのこのお芝居。
が、それらを「そういうもん」と理解してしまうと、その世界観が単純に面白い。
1時間は短いと思っていたが、あれはあれでちょうど良いのかもしれない。



今回は、同行者と合流するまでが本当に大変だった。
本気で合流できないんじゃないかと思うほどの、大変。
乗り遅れたのだ、列車に。
おかげで大荷物抱えたまま会場に飛び込む破目に。
……自業自得です。反省してます。二度としません。






《没ネタ話》

烏有=「烏(いずくん)ぞ有らんや」 全くないこと。
烏有郷=どこにもない場所、ユートピア。

『有』には故郷がない、というネタ話。
実質的に、ではなく、精神的に。
…スーパーマンに叱られそうだ。

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2005年1月20日 (木)

朗報

2月、「亀屋ミュージック劇場」シアテレ放送決定。
4月、「カメヤ演芸場物語」DVD販売決定。

ダイジェスト版ではカットされていた、
トッポボーイズネタが!
六さんとリリーさんの別れのシーンが!
完全なラストが、しっかり復活!?
ロマンカレン師匠や夏秋コンビ、トリオ・ザ・陳・金・支配人にまた会える!?

ば、万歳!!

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2004年11月23日 (火)

カメヤと亀屋

先週の土曜日、友人Sと札幌日帰り観劇強行軍。
ずっと楽しみにしていた劇団イナダ組「カメヤ演芸場物語」
そして、過去作のビデオ購入も重要な目的。

…の前に。
時間があったので、鈴井監督作品3作目の映画「銀のエンゼル」を観る。
こっちは……うん、予想通り。
さんざん予告編やら宣伝番組やら見てたから、驚きの展開は特になし。
…と言いつつも、ホロリときたのはちょっとだけ秘密。
小日向さんと西島さんがとても良い。



●カメヤ演芸場物語

「んなことできるわけねぇじゃねぇかこの…!」「あぁ!?」「そういうことはできないんじゃないかと僕は思う」
「ロマンポルノなら僕はよく観てます!」「そりゃ勇気ある告白をしてくれたな」
「仲間? …仲間じゃねぇよ。相方だろ相方!!」
「戦いはどこでもできるんじゃないかなって。漫才を続けるのも」
「私らトリオ・ザ・陳・金・支配人!」
「“客の拍手が、笑いの渦が、まだ聞こえる、まだ鳴り止まぬ”だ!」


タイトルからの想像通り、ベタベタコテコテの人情芝居。
だけど、面白かった。長い時間が気にならなかった。
大笑いして大泣した…できた、のは、役者たちへの安心感か。

キーワード羅列。
小さな劇場と芸人達と学生運動。
若手漫才コンビと妹と指名手配。
夫婦漫才師と襲名披露と公安。
ロッカーの謎。

役者一人一人の魅力にクラクラする。
棚田さんはさすがの存在感。
一番の演技派はやはり音尾さん。
森崎さんもJさんも飯野さんも岩尾さんも野村さんも山村さんも小島さんも…
と、全員列挙しても意味はないが、それぞれが魅力的で。
けれど。
一番舞台に映えるのはやっぱり大泉さん。
一番笑わされたのも、一番泣かされたのも。
贔屓目が混ざってるのは承知。
酔っ払いでもシラフでも、かっこいいぞロマン師匠ー!


予告では、今回は「イナダ組全員出演」…だったはず。
じゃあ、出口さん、庄本さん、気仙さんがいないのは…何故?



●亀屋ミュージック劇場

「6人集まってもだめなもんはだめだ」
「俺の方がでけぇに決まってる」
「だから謝んなっつってるだろうが! 謝るくらいならなんであんな女に手を出したんだよ!」
「あるよ、いやあるはずだよ、あるはずだ、どこかにあるさ、どこかにきっと」
「つばきはかわいいから悪くないよ」
「リリーよ、一緒に死んでくれるか?」「ああ、いいとも。六ちゃんがいいんなら、あたいはかまわないよ」


今回の購入ビデオ。昭和の終わりのストリップ小屋の楽屋が舞台。
台本がついてはいるものの、ダイジェスト版なのが哀しい。
……観たかったシーン達が、ばっさりカットされていた……。

Jさん若い!
いや、若者の役だから当然だけど。
前髪下ろしてるせいかもしれないけれど。
「カメヤ」「ピーコック」と年寄り役ばかり観たせいかもしれないけれど。
あれが2年前だったとは思えない。

年齢のギャップならやはり音尾さん。
「カメヤ」が20代の若者なら、「亀屋」は40代のロクデナシ刑事。
刑事のほうが違和感無いのはどういうわけだ?

気仙さんのお芝居を初めて観た。
元気な、しっかりものの少年役。
ぽんぽんぽんと口が回り、大泉さん筆頭に口達者な役者達にもけして負けない。
生で観たい、そう感じた女優さん。
普段は「女優」に関心ないが、イナダの女優は、かなり好きだ。


すでに贔屓目でしか見れない大泉さん。
ツル松師匠といい、ロマン師匠といい、「飲んだくれ芸人」がよく似合う。
「オカマ」や「悪人」な彼も良いが、ああいう役のほうが本人も楽しそうだ。
…うん、きっと楽しんでるんじゃないかな。

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2004年10月13日 (水)

想い続けた…

「ときめきマーン!」
「オマエのこと、ずっと忘れないからなぁ」
「合コンで成功する7つの秘訣」
「まだまだときめけるぞ、森崎博之!」
「愛してるー!」



TEAM-NACSときめき公演「LOVER~想い続けたキミへの贈り物」
スカパー録画モノDVDをようやく入手。
先に台本を購入していたのでストーリーは知っていたけれど、
映像で観ると、なお感動。
生舞台ならもっと切なかったんだろうなぁ……。


内容は、ありふれたフツーの愛のお話。
……と、宣伝文句にはあるけれど。
確かにそのとおりだと思うけれど。
「ときめきマン」はありふれてないぞー。


客演女優陣を差し置いて、なおかつ似合いまくりなウエディングドレスの男達や、
ヅラとエプロンで変装した琢真母ちゃんの強引っぷりはステキ。
が、それらが翳むほどぶっちぎりに素晴らしかった「絶世の美女」純子さん。
初登場シーンからラストまで、魅せてくれます純子さん!
でもでも、ディープなキスはやりすぎっすー!!

Jさん……………いや、もう何も言いません。
オイシすぎる役に乾杯。


のめりこませる舞台演出に、完敗。
ピエロ達のダンスや風船の使い方、照明や音量の切り替え。
激好みなBGM選択。
空港の場面での「歌うたいのバラッド」(斉藤和義)は、事前に情報を得ていた。
にもかかわらず、イメージ以上のはまり具合に全身ザワザワ。
部長の告白場面では「サクラサク」(ザ・コブラツイスターズ)
桜色の照明効果とあいまって、こっちまでときめきマンな気分。
不倫カップルの別れの場面では、なんと「Minority」(GREEN DAY)
こ、この切ない状況にあの明るい曲調ーーーっ!?
思わずCD購入してしまったではないか。
もう、演出家の手の上でコロコロ転がされまくりだ。

脚本家で演出家で役者な森崎リーダー。
人のココロのツボドコロを熟知しているような、そんな気がしてならない。
認めるのは悔しいが、彼はカッコイイ男だ。
二枚目ではないけれど。それはもう、堂々と認めるけれど。





ローカルタレントとしても大人気なTEAM-NACS。
彼らの舞台はいつも、チケット販売即完売。
一度は生で観たいのだが。



来月は、今年3度目のイナダ組観劇。
4月の初観劇時に取れなかったチケットを、一般販売でなんとかゲット。
NACSからは、森崎さん・大泉さん・音尾さんが出演予定。
……本当に、よくチケットがとれたもんだ、と、しみじみ思う。





上記の件とはまったく無関係に。
久しぶりに、くっきりとした虹を見た。
それはただそれだけの話。





《没ネタ話》
「Those sino ay hindi bumagay dahil sa ikinabubuhay(生きることに向いてない人ね)」

比律賓妻から見たエゴ夫への第一印象。

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2004年8月30日 (月)

青空、晴天の下

「これが、青空だ」
「どうして好きなんですか? 青空」
「青空~、青空~。次は、戦場~、戦場~」
「これが、15年前の、真実」



8月27日、清水企画「青空」観劇。
イナダ組とはまったく違う舞台。
不思議な空間に閉じ込められた…そんな感覚。

Q.どちらの芝居が好みですか?
A.わかりません。

客への観せ方が全然違う。
イナダ組は、惹きこまれる。
清水企画は、呑みこまれる。
同じ「演劇」という分野でも、比較対象にはなり得ない。

……力量的には、やはりイナダ組が上か?

「青空」の不思議な感覚を少しでも忘れたくなくて、
舞台終了後、前方に下りて写真を撮る。
携帯では、やはり上手く映らなかったけれど。

ベストショットは諦めて、通路を戻りかけたその時。
な、生清水さんがいる!? 
帰るお客様にご挨拶されてた模様。
「本日はありがとうございました」
「いえ、こちらこそありがとうございました!!」
……ど緊張しすぎの小声では、聞こえなかっただろうなぁ……。





「青空」を観に行って、青空に恵まれた3日間。
楽しかった、と、胸を張って自慢できる日。

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2004年8月26日 (木)

なんでもないしあわせ

先週の土曜日、朝日町へ母と出掛ける。
目的はイナダ組ロードツアー、「ピーコックstyle」
1番の目当てはもちろんJさん、なのだが、
飯野さん山村さん小島さん野村さんももちろん楽しみ。
本当にイナダ組は良い役者揃いだ、と思う。
…まあ、他の劇団のことはよく知らないが。



「細川てるこ。今年数えで四十四」
「リボンかけてくださーい」「乞食に!? 1ダースの乞食に!?」
「俺は!!」「…なーつおー!!」
「壊れちょるー!!」



前説が稲田さんだった。
…うわー…ナマイナダさんだー…
11月の本公演の宣伝をされる。
いや……そりゃ、チケットとれるもんなら行きたいですけどね……。

肝心の内容、ドタバタホームコメディ…か?
涙流して大笑いした。
この手のお芝居は、野村さんがだんとつ。
いくつかあった古いネタや下ネタ、隣に座った小学生男子は笑えただろうか?
面白かっただけに、ちょっと気になる。

笑わせるだけじゃなくて、シリアスもあり。
Jさん演じるじいちゃんのボケが、可笑しくて、哀しい。
さつき姉ちゃんの優しさが、哀しい。

「アレカラノコト」やCDの印象から、
飯野さんは、歌が下手だと思っていた。
上手くてびっくり。
…録音したかった…(違法です)



27日は札幌に行く。
清水企画の「青空」というお芝居を観る。
代表の清水さんは好みだが、今回は(も)演出側、役者に非ず。
さあ、面白いのは「演劇」か「イナダ組」か。

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2004年4月16日 (金)

観劇三昧

先週の土曜日、札幌まで友人Sと1泊2日の小旅行。
目的は劇団イナダ組。
第28回公演「アレカラノコト」を観劇し、過去公演のビデオとパンフを購入し、
次回公演のチケットを予約購入。
……のはずだったのだが。
さすがと言おうか、次回公演予約チケットはすでに売れ切れ。
8月予定の一般販売に微かな希望を持…てるといいなぁ…。



それから一週間浸りっぱなしの観劇感想を、以下だらだらと。


●アレカラノコト

「誰だっていいじゃないか! …僕にだって。そうでしょう?」「…言えたらいいですね。言えたら…」
「ごめんね。姉ちゃん、どうすればいい? どうしたらいい?」
「チワッス」
「1日560円で、1326回払い」


初観劇。どこを見ていいやらわからずクラクラしてしまったものの、
とにかく河野さん、河野さん、河野さん。
主役は、彼と江田さんとJさん…という解釈で良いのだろうか?
……凄い、と思った。なんだか悔しかった。

凄い、というか、苦しいのになお目を逸らせなかった、というか。
無言で食べ続ける小島さんと、無言で片付ける棚田さん。
名女優2人、無言のままのその演技が、ずっと心に刺さっている。

依存症の話。
「共依存症」というものを知った。

芝居内で「文字」を使うのは珍しいのではないだろうか。
途中、目がついていけなかった部分があったものの、面白い演出だと思った。
誰もいない部屋を照らす照明にも、おお、と納得。
劇中に使用された、くるりの曲も要チェック対象。
要所要所で流された「カントリーロード」は、なかなか意味深…と解釈。


……。
蛇足。
やっぱりJさん大好きだー!!


●ライナス

「行かないでよぉ! 1人にしないでよ…」
「徹ちゃん顔がでかいんじゃないの。顔から下が細いのよ」
「ずっと良い子にしてたじゃない。言われるとおりにしてたじゃない!」
「食ーべられたぁいv」


大絶賛されている「春ちゃん」が見たくて、ずっと狙っていたビデオ。
大絶賛されるだけのことはある。役者・大泉洋は凄い。
後半、「オカマ」から「父」になる春ちゃんが素敵。

ぐわしっと心臓鷲掴みにされたのが、徹男役を演じる森崎さん。
興奮する春ちゃんに言い聞かせるように、春ちゃんの頭を優しく撫でる。
そんな僅かな場面に、ドキリ、くらり。

何も言わなくなった少年・竜一。
無口な竜一の、一緒に住んでる叔母さんすら知らなかった傷に気が付いたのは徹男さん。
まるで父と子みたいで……だから、なおさら、春ちゃんは不安だったのかもしれない。

ライナスの毛布。
手放すことができない存在。
これもやっぱり依存症?


●このくらいのLANGIT

「楽園ハ、オ金ガ作リダス幻。ソンナトコ、コノ地球上存在シナイヨ」
「なんかさぁ、なんかいいなぁってさぁ」
「だから、人の耳は、こう、前向きに付いてるんだよ。うるさくないように」
「えーとっ、何から注意しようかな!」


ダイジェスト版のコレは、完全版のライナスの前に見るべきだった…。
面白かった、けれど、物足りない。
一緒に買った台本で隙間補完はできるものの、ちと失敗。

ライナスで老け役だった音尾さんが、この芝居内では若者役。
感情を伝えられない父親と、ふわふわ好きのお馬鹿な少年。
そのギャップというか演技力というか………とにかく、お見事。

お見事と言えば、エミー役の山村さんにはかなり驚かされた。
ライナスでの娘役と比較してしまうせいかもしれないけれど、完っ璧に比人。
在日や震災被害者もさらっと加わっていて、高架下の世界はかなり現実的。

隣の芝生は青い。
楽園は何処にも無い。
……楽園は、此処に有る……?



発見。
私はイナダ組の女優陣をかなり気に入っているらしい。
女声は嫌い…とまではいかなくても、大概好まないのだが……………珍しい。




《没ネタ話》
「どうやって死ぬか、なんてわかんないけどさ、どうやって生きるかってのは自分で選べるじゃないか。…だろ?」

ラーギットを観ながらなんとなく浮かんだ台詞と場面。
一生を懸命に生きる=自分の生き方は自分で選ぶ…という解釈は飛躍し過ぎ?

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2004年2月 5日 (木)

蟹頭十郎太

先週の土曜日、予約していたDVDを受け取りに行った。
題名は「蟹頭十郎太」 
昨秋、田舎TV局の駐車場の特設天幕小屋で行われた芝居をDVD化したもの。
入手してから一週間弱、何度も何度も見返している。

飽きないのだ。
話の展開を知っていても。台詞や動作や間を知っていても。
何度見ても、同じところで爆笑するし、同じところで泣きそうになる。
さすがに、本当に泣きはしないけれど。
でも、実際に天幕小屋で見ていたら……泣いた、かもしれない。
さすがは「どうでしょう」さんだ、と思わされる。
と、同時に、
世間の酷評的感想に惑わされる必要はなかった、ということも実感。


そんな自分の気に入り所。

・講談師大泉
・血濡れの手を見せる弥七
・盗人侍とおにぎり
・繰り返しの佐伯
・発言する時は、必ず挙手
・「四国にも物の怪の類はたくさんおるぞ」「ほんとだぞー」
・正直桜姫と嘘つき松(2回)
・桜姫の母
・黒龍丸登場
・お魚の呪い
・佐伯から蝦蟇丸
・まりもと築山と無二斎
・「おまえは、綾だね」
・静かに佇む源八
・黒龍丸の最期の青

……やろうと思えばどこまでも列挙できるぞ。



安田さんは、予想通り。
ああいう悪役が良く似合う。
予想以上だったのは、森崎さん。
正直、彼の演技にはあまり期待していなかったのだが……驚いた。
彼が舞台に上がると、目が離せなくなる。
他の役者が台詞を言っている時も、その脇で役になりきる彼を見てしまう。
皮肉ではなく、心から絶賛。
「彼らの、生の舞台が見たい!」と思わせたのは、森崎さんだ。


大泉さんについては論評外。
どんなに褒めまくったところで、ファンの言葉に説得力はない。
……。
それでも。
「ますます惚れた」とだけ言わせてもらおう。





《没ネタ話》
「わかってもらおうなんて思うな。さっさとわからせろ!!
 何のための耳だ口だ脳だ!! 人体は正しく使え!!
 耳は人の話を聞くためにある。口は自分の言いたいことを言うためにある。
 そして脳は、話すことを考え聞いた話を理解するためにある!!
 言わないことは耳に入らないのだから、理解されるわけがない!!」

某漫画の台詞。
まっさきに『有』が思い浮かんだ。

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