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2009年6月30日 (火)

青空の下に集う人たち

北九州芸術劇場Produce「江戸の青空 ~Keep On Shackin'~」
6月25日、札幌市教育文化会館大ホール。
教文の大ホールは初めてだが、客席に傾斜が有る小ホールの方が好みと知る。





「おじいちゃんのにおいがする」
「……割れちゃったねえ」「今投げたじゃねえか!」
「柳生の門を叩いた。……だけ?」
「捨てられた子犬のような目して」
「独り立ちしようって気にはならないの?」「使われてるほうがいいよね、俺」
「白湯をお持ちして。とっておきの白湯をね」
「その“待った”今回は受けよう」
「名前変わっちゃうよ!」「何て」「千代田どざえもんって」



幾つかの落語を基に作られた、江戸の人達のドタバタ人情話。
落語好き(但し、落語家も「上方」と「江戸」の違いも詳しくないレベル)で、
好きな役者さんも出る(しげさんは勿論、花緑師匠に吉田さんにまことさんも)となれば、
多少無理してでも観たい!と思うのが人情、なのだが。
アフタートーク付き公演は諸刃の剣。
帰りの時間が読めない日帰り旅は、思いの外スリリング。



魚屋の勝五郎と、妻のお久。
腕は良いのに働かない夫を叱り飛ばすお久はとても勝気。
かと思いきや、妹に愚痴ったり惚気たり、夫の所業に一喜一憂するお久はとても可愛らしい。
勝五郎が自分をどう思っているのか気になるのは、押し掛け女房の弱目か。
意地っ張り夫婦は、見ている側が呆れるくらい微笑ましい。
ツーカーの喧嘩に巻き込まれる周囲は大変だけれども。

しげさんは、とてもしげさんだった。
「命賭けます」言っちゃうところとか、
身投げするつもりが楽しく泳いじゃうところとか、
勝五郎の、いい年した大人の子供っぽさが出る度に、
「こういうしげさん、バラエティ番組でよく見るよなあ」なんて内心ニヤニヤ。
けして「素」だとは思わないが、最近の役の中で、一番しげさんらしく見えた。



お久の妹おさきと萬屋の二番番頭の善六は、仲睦まじいおしどり夫婦。
妻の言葉を全面的に信頼する夫と、夫の為に知恵を働かせる妻。
見ようによっては、妻の言いなり状態の頼りない夫、にも見えるけれど、
本人達が幸せそうなので、此れは此れで微笑ましい。



微笑ましさとは縁遠い、四角四面の真面目な男、柳田格之進。
曲った事が許せない其の性格が仇となり、浪人生活を余儀無くされる。
時には嘘も必要、と学んだ彼なら、次の任用地では大丈夫だろう。
堅物な性分は直らないのだろうけれど。

前途洋々な柳田の御陰で、複雑なのが手代の文七。
家族の食卓に憧れる文七が、柳田父娘と卓を囲む日もそう遠くないように見えたから、
此の侭すっぱりと諦めるのも、少ない好機で頑張るのも文七次第だけど、
個人的には、真っ直ぐ頑張って欲しいなあ、と、期待している。



台本通りなのかアドリブなのか判別出来なかった場面。
番頭さんの家には、暗くて深い穴がある。
善六を穴に突き落とすおさき(役の松永さん)の、とても楽しそうな笑顔が印象的。



台本通りなのかアドリブなのか判別出来なかった場面、其の二。
壊れた小道具を直してくれる「モリさん」って誰ですか。
「明日が移動日で良かった」
明日、の前に、夜公演が待っているんですが。





アフタートーク、特に印象的だった彼是。
・ドンキホーテに除雪機が売られているのは知らなかったが、そんなに驚かれるとも思わなかった。
・松尾さんの話は、見えない力でマイク障害を起こさせるような話だった。
・須藤さんは、FANTANのCD発売記念ライブを札幌駅まで見に行ったらしい。
・飛行機嫌いな吉田さんに、しげさんは「命を賭けて」落ちない約束をしたらしい。
(「だって、どうせ同じ飛行機ですから。落ちる時は一緒ですしね」)
・30分で役者13人に「北海道の良いところ3つ」を語らせるのは無茶だと思います、しげさん。





当日は、今迄の寒さが嘘の様な、まるで夏が来たかの様な快晴。
東京から「青空」が来るから北海道くんも頑張ったんだよ、なんて、同行者達とお喋り。
明けて翌日、大雨+雷+大粒の雹。
北海道くんは極端だ。

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