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2009年4月28日 (火)

北の大地に春、帰還

TEAM NACS第13回公演「下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム。」
4月25日、昼公演、道新ホール。

会場で、病気療養中の木村洋二アナウンサーをお見かけする。
観劇出来る程度にお元気そうで本当に何よりです。



6月21日、WOWOWでの放送決定。
毎度の如く、DVD発売予定も有り。

以下、ネタバレ三昧。
読み進むかどうかは自己責任。




「首が寒いんだよ」「いろんなところが寒いはずだ!」
「仮にこの家売ったとして、はたして僕は出ていくかねえ?」
「しっかりね、私のナイトさま」
「良かったなあ、修一。兄ちゃんうらやましいいいいぃ!」
「そっとしといてやってくれまいか」
「彼は……、私の浮気相手です!」
「お前には言われたくない!」「……フフフ」「「笑うな!」」
「俺は迷惑かけるために帰ってきたんだよ」
「…盗聴する女って、どう思う?」「どういうこと?」「……。何でもない」
「すげえ。5人、みんないる。……すげえ」
「最後?最後じゃねえよ。最初の写真だよ」
「許さんぞ大洋兄!」





感想を一言で纏めると、「大泉洋の大好きなTEAM NACS第2弾」
(第1弾は「N43°」の鹿子ブルブルズ)
彼はこんな演技が出来る。こんな事も出来る。こういう事だって出来る。
そんな役者達が揃ったNACSって、こんなに面白いんだよ。
という大泉さんの声が聞こえてくるかのような、盛り沢山の舞台だった、と思う。
何処を切っても大泉さんらしい、賑やかで温かいお話。



プロローグ、開幕、裸の安田さん、閉幕。
東京公演を観た知人からの「遅刻だけは絶対するな!」という言葉に納得。
開演3分でもう満腹感。
見えそうで見えない位置をキープし続ける安田さんは、お見事。



女役、今回は3人。
中でも、しげさん演ずる佳代に目が奪われた。
立ち姿や其の所作、指先の動きまで。
あまりにも女性らしい其の美しさに色気を感じてしまった。
ソファでの夫婦のアレコレに、男同士である事を忘れてドキドキした。

飴と鞭を使い分けながら頼りない夫を支える佳代は、女として恰好良い。
藍を連れて来た時の、夫婦の素晴らしいコンビネーションは流石。



森崎さんは、下荒井家の長男・大造と、佳代の友人・藍の2役。
藍は大造の見合い相手。
「今日はもう大造兄と藍さん会わせるの無理だよ」「なんか分からんがそんな気がするな。漠然とな」
弟達のそんな会話に笑っていた時は、まさか前振りだとは思わなかった。
予想外の状況に、何が起こったのか理解できず、暫し混乱。
其の前の床抜けといい、大泉演出は心臓に悪い。
勿論、褒め言葉。



下荒井家に吹き荒れる恋の嵐。
マリリンモンロー風。
馬鹿馬鹿しいくらい分かりやすい此の演出が個人的に一番お気に入り。



もう1人の女役、音尾さんは今回も凄かった。
天然お嬢様の郁代は、語尾にハートマークが見えそうな位可愛らしく、
ニヤニヤヘラヘラと誤魔化し続ける大洋の、垣間見える本心に胸が痛くなる。
演技だと分かっているのに、あの泣き声には泣かされた。



父親が生前作った歌は、愛しい人へのラブソング。
の、様にも聞えるが、父から大造・大洋に贈る歌にも聞こえ、
2人が下荒井家に来たのは、暖かな春の日だったのかもしれないな、
なんてことを、途中で演奏を止めてしまった大洋を見ながら考えていた。

FANTANコンビの歌声は、相変わらず耳に優しくて、上手い。



脚本演出兼務の大泉さんの出番は比較的少なめ。
にも拘らず、インパクトは強烈。
けして衣裳のせいだけでは無いと思う。
悪戯好きでお喋りで弟気質な健二役は、大泉さんにピッタリだ。



写真集インタビューから。
「僕が書きたいのは連続ドラマの7話8話あたりのドタバタ」という言葉に納得。
仮に、今回の話にドラマ風サブタイトルを付けるなら、
「大造兄のお見合い大作戦!」
「帰ってきた!?大洋兄の真意」
とかなんとか、こんな感じだろうか。
今後の下荒井家がとても気になる。





同日、夜。
オクラホマライブ「オクラホマでございます」
今後を考えネタバレは避けるが、面白かった。
前に見た「まんぴん」より好みになっていた。
とはいえ、不安感は変わらず。
目線とか手の位置とか表情とか、嘘でもいいからもう少し堂々としてもらえたら、
此方も安心して笑える、んじゃないかと思う、のだけどどうなのだろう。
堂々としてないから面白いのかも、とか、一寸迷い。
コントも漫才も、一本目のが一番好きだった。





翌日。
融けた雪がまた積もる程の大雪。
北の春は遠い。

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